起業家サポートブックス

ジョブローテーション制度は、社員の能力を開発することを目的に行う人事異動のことです。人材育成計画に基づき、定期的に職務や部署の変更と異動を行わせます。日本国内の企業では、この制度を利用しているところが少なくありません。部署の異動は、半年から数年と企業によってかなり異なります。

確かに一つの職務で働き続けることで得られるメリットもありますが、多くの会社には多種多様な業務があることを忘れてはいけません。業務ごとに部署やグループがあり、社員はいずれかに配属されて働いています。グループ単位にすることで、仕事を理解しやすいというメリットがあります。ただ、他の部署やグループの仕事を把握するのは困難なので注意が必要です。なので、社員が自身の会社をしっかり理解するためにジョブローテーションを行います。この制度によって、会社全体がどのような活動をしているのかを把握する事が可能になります。

ジョブローテーションは主に、新入社員の研修として行う事が多いです。入社してから数ヶ月の間に、会社全体のことを学んでもらうのにとても便利です。会社側にとっては、その期間中に業務に対する適性などを把握する事が出来ます。会社全体を見つめる事ができるので、グループ同士の連携や会社の発展に貢献できると考えられています。